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バルブ業界に就職した感想と転職した理由のお話

2016年を振り返ってみると、とても多くのことがあった1年でした。

特に転職をして、都内での1人暮らしをはじめたことはとても大きな環境の変化でした。

新年を迎える前に、転職をした理由などについて改めて思い返して書き残しておこうと思います。

バルブ業界やプラント関連業界に就職しようかと考えている方の助けになれば幸いです。

 バルブ業界に未経験で転職。

私は理系出身ということで異業種にもかかわらず、中堅のバルブメーカーに転職することができました。

ちなみにその時の転職活動はDODAにて行いました。

内定をいただいた当時の私は、製造業に転職できるということで、基本カレンダー通りに休めるだろう、福利厚生もしっかりしてるだろうと期待に胸を膨らませていました。

そう、待遇しかみていない大バカ野郎でした。

そして、これが悲劇の始まりでした。。。

 

私が転職にて内定をいただいたバルブメーカーは主に発電所や製鉄所などの大型プラントに製品を納入していました。

私はそこのメンテナンスエンジニアに配属されました。

メンテナンスエンジニアというのは、日本各地の発電所などに出向き、納入されているバルブをメンテナンスするというのが主な仕事でした。

 

メンテナンスエンジニアのここがイヤ。

日本各地に出張するうえ、発電所の殆どが春と秋に集中して定期検査を行うため、年間の半分が出張でした。(夏と冬は発電所の稼働がピークのため、発電所以外の場所でのお仕事が多いです。)

この定期検査でのメンテナンス作業が一か所の発電所につき2〜3週間くらい掛かるので、約半月は会社の人達と同じ屋根の下ならぬ、同じホテルで過ごすことになります。ひきコミュ障体質にはツラい。

 

ちなみにメーカーなので工場勤務の人達はカレンダー通り土日祝はお休みですが、発電所などに出張して現場作業を行うメンテナンスエンジニアの人間は現場のカレンダーにあわせることになります。

そして、現場作業というのは基本的に日曜日以外は祝日も作業日ですし、言葉が汚いかもしれませんがメンテナンスエンジニアと言えど土方作業です。

ツナギなどの作業着を着て、ヘルメットを被り、鳶職や溶接工員、建設作業員に囲まれて一緒に作業をします。パワハラ上等。

日常的に重量物を扱い、電動工具などの危険物を使用するので大小問わず、怪我が絶えませんし、自分が気を付けて作業をしていたところで、周りの人の不手際で自分が怪我をする場合もあります。ご安全に。

現場作業は朝早く、つねに埃が舞っていて、重機や電動工具の騒音が絶えることなく鳴り響き、掘っ立て小屋のような小汚い事務所で美味くもない仕出し弁当を食べて、アンモニア臭のするボットン便所で用をたす。

そんな環境ですから、そういう人達や環境で仕事をすることに対抗がある方には絶対向かないので、他の分野か現場作業に就かない仕事を探しましょう。

 

メンテナンスエンジニアのここが良かった。

そんなバルブメーカーのメンテナンスエンジニアにも、良いところはあります。

まず、工具の扱いやバルブ、配管などには当然詳しくなれますし、玉掛けやフォーク操作なども覚えられます。

待遇が良いし、メンテナンスという仕事は専門性が高く、AIやロボットに取って代わられる心配もありません。

出張で日本各地に行けるのは楽しいですし、日曜日は観光もできます。

現場作業は一般人が立ち入れないところに入れるし、基本的に定時にはあがれるし、休憩も朝は10時ごろと午後は3時ごろに必ずとれます、もちろん昼休憩もあります。

良いところそんくらい。

 

転職して3カ月で失敗したと思った。

そうなんです、私はこのメンテナンスエンジニアの仕事に馴染む事が出来ませんでした。

会社の待遇は本当に良かったです。

出張手当、移動手当、残業代は当然貰えますし、退職金制度、家賃補助、住宅ローン補助などなど…現場作業じゃなければまだ続けられてたかも。

基本的にこの仕事はOJTという名の現場で覚えろ、というスタンスなので(私のいた会社だけかな?)初めのうちは右も左も分からない状態で現場に放り出されます。

もちろん、歳上の職人を師としつけてくれましたが、手取り足取りは教えてくれず、「みて覚えろ」、「みてなくてもなんとなく感じて出来るだろ」のスタイル。

正直、困りました。

でも、多分一番困ったのはこんなのをよこされた発電所側のほう。ごめんね。

 それでも、1年くらい師のカバン持ちをしていればある程度の作業は身について基本的なオーバーホールくらいなら1人でも出来るようになります。

だいたい3年目くらいから1人で出張に行くこともあると思います。(思いますというのは私は3年目になる直前で辞めたから)

そして出張命令は絶対で冠婚葬祭でもない限り、行けませんなんて言えません。

にもかかわらず、自分の出張がいつにあるのかはギリギリまでわかりません。

3日前になっていきなり言い渡されることもあります。

そういったこともあり、休みはすごい取りにくいし、週末に出掛ける予定も立てにくいです。

職場は野郎だらけ、週末の合コンなどにも参加しにくい、出会いとは縁遠い環境だったので、私のいた会社のメンテナンスエンジニアは独身者が多かったですね、そしてみんなパチスロ大好きマン。話しあわねー。

 

転職した理由は上記の通り、待遇はとても良かったけれど、仕事環境にも職場の人間関係にも馴染めず、自分の休みの予定も立てにくい。

この先、結婚して子供が出来た時に、子供の面倒を見ることも難しい仕事を続けていけるとは思えなかったのでさっさと転職しました。

 

3年もいなかったけれど、無事に正社員として別の会社に拾って貰えました。ジョブホッパーの誕生です。

しかもまた異業種。

そろそろ新しいことを覚えるのがツラいので 不労所得で生きていきたい限りです。